速読にこだわる必要はない!!! 遅読のススメ
どうもこんにちは、かもめです。
早速ですが、みなさんは本を早く読みたいなんて、思ったことは
ないでしょうか?
Youtubeやテレビ番組などで、本の内容を、ペラペラと尋常じゃない
スピードでめくっていくだけで内容を把握してしまう超能力じみた人を、
見てしまうと、 自分もああなりたい!! なんて思ってしまいますよね。
私自身も、そういった人たちに憧れ、速読術を勉強し始め、
確かに、前より早く本読むことができるようになったのですが、
そこで、私はある疑問を抱くようになりました。
本を遅く読むのってダメなことなの?
なぜこんなことを思ったのか?それは、私が実際に速読を行ったとき、
内容理解ではなく、内容把握が本を読むことの最優先課題と
なってしまっていることに気づいたからです。
確かに、ただの情報書であれば、遅読よりも速読側に
軍配があがるでしょう。(ただし、これはその情報書が、客観的に書かれており、
かつ嘘偽りなく書かれていた場合に限る)
ただ、書かれていることを把握すればいいのですから。
ですが、小説等の読み物については遅読よりも速読!!!と、
頭ごなしに決めつけるのは、私は早計だと感じます。
- 遅読=知独
小説の楽しみ方の一つに、ストーリーを楽しむことというのが
もちろんあるのですが、より小説を楽しむには、ただ文字を見る
のではなく、文字を見て考えることが必要だとおもうのです。
例えば、なぜ筆者この話を書くに至ったのか?、ここの描写は
何を表しているのかとか、筆者が何か月、時には何年もかけて、
工夫を張り巡らして作った作品を、ただ字面を追い求めて駆け抜ける
だけでは、ご飯をよく噛まずに急いで食べているのと
大差ありません。
どうせ読むんだったら味わえと言いたいのです!
そうしたら、しっかりと養分になって、自分の内に吸収され
ますからね。
そういう訳で、遅読というのは、独りでじっくりと考え知恵を
身につける、知独というのが、私の中で一番しっくりときます。
別に、自分は読むのが遅いからと、卑下する必要なんて
ありません、目的は本を読み切るということではなく、
本を楽しむことなのですから。